大嫌い
『______誰にだって___大嫌いなものが__あ_る_____』
電話の中から聞こえてくる老人の声。 あぁ、間違えた。番号を間違えた・・・。
「ゴメンナサイ。番号を間違えました・・・。すみません。」 がちゃ!
_少年は、友達に電話しようとしていた。 少年の名は北斗。
ピッ、ポッ、パッ、ポッ、ピッ! つぅるるるる、つぅるるるる。 かけ直すが繋がらない。
『______誰にだって___大嫌いなものが__い_る_____』
_北斗がため息をつく。 はあぁ・・・。
「あなた、誰ですか!? さっきから。。。 もう!!」
老人はしばらく黙る・・・。
ふん、ざまぁみろ。北斗はイライラしてボソッと言った。
『よくぞ言ってくれた。おまえを素晴らしい場所に連れって行ってやろう・・・。フッ!』
あっ!待て!!待って下さい!!! 素晴らしい場所って何だ!? 教えろ!! 北斗は叫んだ。
ヒュぅぅぅぅぅぅぅぅ。。。。。。 風が鳴いた、、、。
北斗は目がテンになっている。今のは、なんだ!? 『おまえを素晴らしい場所に連れて行ってやろう・・・』
______解らない_______ なんだ!?
ヒュぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。 また風が大きくうなった。 カラン、カラン。
イテテ…。僕はどうなったんだろう…。ここは何処? 懐かしい、温かい大好きな場所。
でも、今は違う…。 何だ…? だれ…な…の…。 気が遠くなる………
“ダメよ。目を覚ましなさい。あなたはここに居てはダメ。早く起きて…。その剣で私達を助けて…。”
__その剣で___ぼくは剣なんか__持って____ない____笑わせるな___ ピカッ!!
なんだ! 剣だ…。 剣が僕を呼んでいる……? 5年前、小学1年の時。母が交通事故で亡くなる寸前にくれたペンダントが 光っている…。肌身離さず持っていた星形のペンダント…。いつか役に立つから…と言っていた母。
よし…。行こう。僕は僕の世界に帰ろう。ここは、何かで聞いたことがある“謎の塔”だ。
“黒い煙が何体も出て来るの。それを全て倒すのよ!!!”よっしゃぁー!!倒したるで!!
煙が出てくる。黒い闇の世界から…。数は、1・2・3・……ざっと数万はいる。
おまえらなんか大っ嫌いだー!!!!! 剣を持ち、叫ぶ。風もさけぶ。 剣に白い渦がまき黒い煙に
向かって飛んでいく…。 あっという間に黒い煙が消え、僕に喋りかけた少女」も助かった。
よかった…。 その時、あの老人の声が聞こえた。“ようやってくれた…。ありがとう”と………。
目が覚めた。ここは…? 「大丈夫!?」だれ…? あ…電話をかけようとしていた友達、大地だ…。
ガバッ! 起きあがるとそこは、僕の世界。戻れたんだ…。あぁ、この素晴らしい人生。一生懸命に生きよう。
僕らしく…。 運命は変えることができない。だが、自分を変えれば運命は変わるのさ…。
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